東のエデン 劇場版?&?を観た。
東のエデン 劇場版II Paradise Lost DVDスタンダード・エディション 【初回限定生産】
- 出版社/メーカー: 角川映画
- 発売日: 2010/08/04
- メディア: DVD
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?はテレビ版のおさらいと終盤にちょっとだけ展開。雰囲気を伝えるだけの役割ならば、いらなかったかもなーと思う部分も。終盤を除いて、それくらいあんまり展開がない。
?は?の終盤を受けての怒涛の展開。見応えあり。
感想としては、これならテレビ版含め1クールで抑えられたんじゃないかなー。いろいろ制作者の想いとか、諸々あるんだろうけれど、単純な一介のエンタメに仕立てることだけを考えれば、内容を凝縮した上でシンプルなものになったような気がする。
問題は1クールにするとしたらばっさり切るようなところだと思う。必要だったのか、必要でなかったのか。攻殻機動隊のときからそうだけど、神山監督は頭でっかちなところがあって、いろいろひとつ上の一歩間違えれば厨二病なことをやりたがる癖がある。
攻殻機動隊のときは作風を考えれば仕方ない部分はあったんだけれども、東のエデンはどうだかなーってところも。そもそもセレソンは12人必要だったのか。そもそも他のセレソンと対立する必要なくないか。東のエデンチームがチームとして存在している意味は。
神山監督は作品で、現代に疑問を投げかけているつもりなんだろうけれど、それが直接的すぎて空回りしている印象。そういうものをフィクションとして表現するならば、暗にテーマとして含み、評論家ぶった人たちが上段で語るみたいなのにするべきだと個人的には思う。
なんだか押井守監督と同じで神山監督も誰かに作品の交通整理をしてもらわないと、作品が上手く通らなさそうな印象を受ける。神山監督の政治性の含ませ方は神山監督がひとつ上に上がろうとするときにおそらく邪魔になってくるんじゃないだろうか。
そういった意味では神山作品を女性主体としたノイタミナやったのはある意味正解かもしれない。女性ならば、政治に疎いのであまり気にせず、単純なフィクションとして捉える。だけど、男性がみるのにはちと辛いかも。
プロダクションIGが今後成長していくためには神山監督が欠かせないと思うのだけれど、この調子だとちょっと難しそうだなと思って、ちと残念でした。