カオスラウンジ騒動の終着点までに一定の道筋がみえてきたみたいなので、個人的な雑感

 最初にいっておくと、キメこな騒動とかは興味ないです。その他諸々も。キメこな騒動にしても、ネットで匿名の有象無象が私刑的な行いをしなくても、警察にいくなり、裁判所にいくなりすればすぐに終わる話。それをうだうだネット上で話を展開させようとするから、面倒な話になる。そもそも論からいって、著作権はデリケートな部分も多い、日本の裁判所にそれがきちんと捌けるのかはともかくとして、自分に正義があると思うのならば裁判所に行くべきだろう。私刑的な行いはすべきではない。
 
 で、本題。
 おいらは前からカオスラウンジの展覧会やらなんやらにはいっていて、いろんなところで作品をみせてもらっている。なおかつネットでの動向にも注目していて、カオスラウンジの存在をしることになったGEISAI大学から、カオスラウンジと村上隆さんの共闘、そして別離までをネットの隅っこでみさせていただいていた。
 んでもっと、今回なわけだけれど、カオスラウンジの対応はどーなのよ。炎上させるでもなし、手打ちするわけでもなし、対立させるわけでも、するわけでもなし、のらりくらーり。どうなのよ。
 カオスラウンジが村上隆さんによくいっていたのは、俺たちには俺たちの流儀がある。みたいなこと。ネットが表現の主戦場でもある彼らの言葉なら、そういう意識はあるなだろうなーと思ってた。
 反面、今はネットではマイナーで話題性もない集団であるカオスラウンジは、現在の村上隆さんみたいに世界的な評価を受ける対象になったときに、ネットから反発された場合にどうするんだろうなとも考えていた。村上隆さんがあれだけ猛反発を受けている現在において、カオスラウンジも批判を受ける可能性はかなり高いのは誰が考えても予想がつくはず。
 村上隆さんにも世代の違いや、ネットの流儀なんて息巻いていて、もし彼らがネットの敵になったとしても、そのときは上手くやるのだろうと思っていた。で、結果がこれですよ。
 
 別に村上隆さんみたいな普通の作家だったら何にも思わないけれど、ネット文化をテーマに盛り込んでいるであろうカオスラウンジの対応として、これは如何なものか。私は割とアートみたいなのも好きだけど、根っこはやっぱりネット民なので、そこからするとカオスラウンジの評価は下がった。
 それに村上隆さんにあれだけいっていたことも、口だけだったのかよwwwみたいな部分も出てくる。無論、その辺りはカオスラウンジよりも、どちらかといえば破滅の方面の領域でもあるだろう。だけれど、最終的に東浩紀村上隆に敵役をしてもらって(やらせとか脚本という意味ではないよ)、ネットと直接対決することもなく、終了に向かってる。
 最終的な終着点は、カオスラウンジと村上隆の対立でなんとなーく終わるんでしょう。これからカオスラウンジがネットって言い出しても、説得力は落ちること請け合い。だって、あなたたち、何もできなかったじゃない。終わり。単純なアーティストとして生きていくつもりなのならば、それでいいだろうけどねー。
 
追記:http://togetter.com/li/153304

カオスラウンジ「村上隆って、ネットの流儀なってないからwwwwwwwwww」
   ↓
村上隆「ネットの流儀がなってないみたいなので、いろいろ教えてもらいます(キリッ」
   ↓
ふたば民「カオスラウンジ、ネットの流儀なってないからwwwwwwwwww」
   ↓
黒瀬陽平「いやいや、ネットの流儀っていってもいろいろあってね。
     アーキテクチャーに光を当てようとしてるのに、それを理解しないお前らは駄目」

 村上隆さんにカオスラウンジがネットの流儀がなってないって説教してたのをしってるから、序盤に軽く笑ってしまったwww
 やっぱ今回の騒動はカオスラウンジ的には最大の危機なんだけれど、守りに入ってるのがいかんと思うなぁ。ネットに反発されるカオスラウンジとか、どーなのよ。もちろんカオスラウンジの魅力はそれだけじゃないけれど、やっぱり大きな魅力としてはそれがあったわけだし。
 
更に追記:本日、コンテクチュアズ本社に行き、作品を見てまいりました。すごい作品でした。でかかった!作品自体の大きさよりも、作品自体が拡張しているようなイメージで、その後ろにキャラクタが天使のように聳える。素晴らしい作品でした。終わり。