すべての意思は最終話へと繋がっていく――「イヴの時間」  監督:吉浦康裕

やさしい時間の中で

やさしい時間の中で

 吉浦康裕監督の「イヴの時間」が終わりました。
 最初は話題にならず、また何もおこらずに普通に終わるのかとちらちらと観ていて相変わらずのクオリティに呆れていたら、いろんなニュースサイトで話題になり、瞬く間に人気の作品に。もともと「水のコトバ」からの自分としては嬉しいやらなんとやら。
 途中まではどうなるんだろうと思ったこともあったけれども、最終話に凄いものをみせていただいた。あらためて考えてみると、毎回いろんなテーマに挑戦している作品で、見応えは十分。個人的にはact04 NONAMEがお気に入り。ああいうちょっとふざけたキャラは好き。
 最終話は本当に涙なしではみられなかったです。吉浦さんの演出力をまざまざとみせられて、シンプルな話ではあるんだけど、引き付けられるものがありました。
 普通の感想だな。いつもはこの作品は糞とか書いているのに。まぁ、最後の話でどんでん返ししちゃったところはあります。細かいところでいえば、不満はありますが、全体的な評価でいえば、テレビシリーズと比較しても十分な出来といっていいのではないかと。
 まだまだ終わりではないんですよね。どうなりますやら。ま、わかりやすく映画かな。尺も全部で110分らしいからちょうどいいし。