観察者と行為者

 http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20090212/324601/
 マスコミは観察者であるべきか、行為者であるべきか。個人的には基本的にマスコミは観察者であるべきだと思う。別に行為者であっちゃいけないわけじゃない。だけれども、それは諸刃の剣。
 マスコミは人を生かすこともできるし、殺すこともできる。「ペンは剣よりも強し」ってそういうこと。ただ単に力を使った圧力にも、報道で勝つことができる意味だけじゃない。だから、行為者である場合は生かす方向で使っていかなければならない。
 
 そこに咲いたつぼみを咲かせるか、それとも散らせるかはマスコミ次第なんて状況はよくある。水を撒きすぎて根を腐るなんてことも数多い。水を撒くならばきちんと咲かせなければならない。
 逆にいえば、でっかい大樹に水をやる必要なんて全然ない。むしろそんなことしたら、寿命を縮めるだけ。だけど、無駄な枝があったらきっちり切り落とさなくてはならない。無駄な栄養がそっちにいっちゃうからね。
 いまのマスコミはこれと逆のことをしていることが多いわな。咲いたつぼみは容赦なく切り落とし、自分に都合がよければ水をやりすぎ根を腐らせる。大樹に対しては無駄な枝があっても、大樹だからと放置しておき、いったん問題がみつかって伐採がはじまれば樹に悪影響がでるまで伐採を進める。
 全員で同じ方向向いて、同じことをやりはじめるからやりすぎるんだよなぁ。マスコミは。まぁ、ネットも人のことはいえないけどな。ネットもやりすぎた事例なんて数限りなくあるし。
 
 本当のことを言う(5ページ目) | 日経 xTECH(クロステック)を描いている人がやった判断みたいに正しいこともあれば、間違っていることもある。人間だもの。だけれども、いまのマスコミは正しいものをよりよい方向に、間違っているものを正しい方向に修正するようなシステムにはなってはおらんよなぁ。
 ネットがここまで反マスコミになっちゃったのも、一時期マスコミ自体が反ネット(もっといえば反2ch)になってて、ネットに咲きかけてたつぼみを潰そうとしたことにネットユーザーが反発したからだと思うよ。マスコミがネットにここまで嫌われるのも、ある意味では自業自得だとは思う。
 ネットはどうでもいいとしても、マスコミがもっとよくなる為にはここんところをなんとかしないとダメだろうなぁ。バラエティが多いとか、そんなのはどーでもいいんだよ。視聴者が望んでるだけのことだし。視聴者が情報番組を望めば情報番組が増えるでしょ。そのための視聴率なんだから。その視聴率のシステム自体に問題があるとは思うけれども。
 結局のところ、マスコミの姿勢の問題。正しいことを誠実に伝えることは難しいと思うけど、頑張ってもらうしかない。嘘か真実かがわからない情報ばかりが流布する世の中で、絶対の真実を一定の保障をもって伝えてくれる情報源はどうしても必要なものなんだから。