おもしろければすべて無罪

 ファンにとって、本当に「待望の」岩明均先生の「ヒストリエ」5巻が発売されました。・・・長かった・・・!
(中略)
 刊行ペースは一巻が2003年3月で、ようやく昨日5巻が出た訳ですから年に一冊出ればいい、という感じで。

http://plaza.rakuten.co.jp/fantag/diary/200902250000/

 単行本の刊行ペース一年が普通と考える私はたぶん、やっぱりおかしいんだろうなぁ。子どもの頃に唯一買っていた単行本が月刊誌の連載で半年に一冊ペース。それから一般小説を読み始めて、好きな作家の新作は一年に一冊出るか出ないか、なんて世界にいると一年ぶりの新刊といわれてもへぇぐらいの感想しかわかない。
 小説で三ヶ月に一冊とかのペースで新作を出すやつとかいたら、逆に心配になってたもんなぁ。舞城王太郎とか、古川日出男のことだけど。お二人とも、一時のハイレベルな刊行ペースの御陰か、一時期新刊がまったくでない事態に追い込まれたこともありました*1
 個人的には新刊がでて、なおかつそれがおもしろいのならば願ったり、叶ったりだと思うけどね。連載もので続きがないと苦しいのはわかるけど、おもしろいんだからいいじゃないのよ。雑誌でも連載されているわけだし。もっと早く続きが読みたかったら、雑誌買えというだけのこと。
 いくら新刊を心待ちにしたとしても、それで作品の質が落ちたりとか、作者が病気になったりしたら逆効果だしねぇ。十年ぶりの新刊とか、別にない話ではないし。小説やマイナーな作家だと普通にいるからなぁ。

 と、いうわけで「筆の遅い作家さんであれば、読者も覚悟を決めます」ので。いいものをゆっくりじっくり描いて下さい。あと、お願いだから死ぬ前に完結させてね・・・

http://plaza.rakuten.co.jp/fantag/diary/200902250000/

 読者としては死ぬ前に完結させれば御の字でしょう。読むことなんていつでもできるんだし、完結を待ってから読むコトだって、可能なんだから。

*1:ライトノベル作家なんかは三ヶ月に一冊出すのが普通って前に聞いたことがあったのだが、作家さんが潰される事態に陥っていないか、本当に心配。大丈夫なのかな。多くが連載だろうから、一般小説よかやりやすいだろうけども。