今年のマンガベスト

 いつもは小説を中心にやるんだが、今年はマンガしか読んでないのでマンガを中心にいくつか部門をわけて披露してみる。新書も結構読んだので、そちらも発表。
 

連載部門

1、「惑星のさみだれ」 水上悟志 著
2、「鋼の錬金術師」 荒川弘 著
3、「ONE PIECE」 尾田栄一郎 著
4、「もやしもん」 石川雅之 著
5、「ささめきこと」 いけだたかし 著
6、『海街diary 2 真昼の月』 吉田秋生 著
7、「きのう、何食べた?」 よしながふみ 著
8、「GENTE」 オノナツメ 著
9、「初恋限定。」 河下水希 著
10、「ヒャッコ」 カトウハルアキ 著
次点 「HUNTER×HUNTER」 冨樫義博 著

 これはもうナツ100 2008が終わったので、連載マンガ十傑を考えてみる。 - junkplus tumblr hatena diary 出張所で書き終えているような気もするけど、本当にいちばんおもしろかった作品を選ぶ上では外せない。2位、3位は正直不動。単行本で読んでいる作品も含めているので、下位は変化。「HUNTER×HUNTER」は神がかった展開もあったのだけれども、連載が少ないことから次点扱いに。
 1位は今年のインパクトだけでいえば、これを超える作品はおそらくないわなぁ。来年はこれらを超える作品は現れるのか。候補はいくつかあるのだけれど、読めるかなぁ。
 

BL部門

1、『同級生』 中村明日美子 著
2、『恋の話がしたい』 ヤマシタトモコ 著
3、『隣の彼』 木下けい子 著
4、『エンドレスワールド』 蛇龍どくろ 著
5、『どうしても触れたくない』 ヨネダコウ 著
6、『イロメ』 草間さかえ 著
7、『素晴らしい失恋』 西田東 著
8、『暫定、恋人』 秋葉東子 著
9、『死ぬほど好き』 山田ユギ 著
10、『隣の』 腰乃 著

 今年に私のなかで隆盛を極めたBL部門。ほぼ今年から読み始めた影響で、今年読んだ中からガチに選ぶとわけわかんないことになるので、ここだけ2008年に発売されたもの限定。
 一位は発売当初から言い続けているのだけれど、当然の結果かと。二位は最後の最後で良作を出してきたヤマシタトモコ。マンガ家オブザイヤーを選ぶなら、間違いなくこの人のような気がする。作品数も品質もずば抜けている。
 あとは順当な並びかな。夏くらいまでは滅茶苦茶買っていたのだけれど、途中から反省して買うペースが落ちた。年末でまとめがいろいろ発表されはじめれば、またいろいろ買うことになるでしょう。
 

単巻部門

1、『すみれの花咲く頃』 松本剛 著
2、『ファンタズム』 雨隠ギド 著
3、『ブラッドハーレーの馬車』 沙村広明 著
4、『FLIP-FLAP』 とよ田みのる 著
5、『クローバー』 乙ひより 著
6、『おもいでエマノン』 鶴田謙二 著
7、「恋ヶ窪ワークス」 大森しんや 著
8、『GIRL×GIRL×BOY』 KUJIRA 著 
9、『明日また電話するよ』 山本直樹 著
10、『モモタノハナ』 井ノ本リカ子 著

 単巻で発売された作品のなかでおもしろかった作品。ナツ100のために読んだ作品が多いけど、気にしない。
 これはトップ6くらいまでは接戦か。再販された傑作「すみれの花咲く頃」に、稀代のストーリーテラー雨隠ギドが描く「ファンタズム」の2作は是非とも読破して欲しい作品。他は割と有名な作品なのでいいかな。
 

エロマンガ部門

1、『海宴 LeviAThaN3』 霧恵マサノブ 著
2、『少女マテリアル』 鳴子ハナハル 著
3、『ドミナンス 囚われの絶島編』 みうらたけひろ 著
4、『SCHOOL GIRL』 大朋めがね 著
5、『恋愛賛歌』 宮内由香 著

 エロマンガ10の影響で前半は結構読んだんだけど、後半はさっぱり。抜きという意味では同人に頼ってたから、おもしろいものしか読んでない。
 エロマンガとしての面白さだけでいえば、LeviAThaNシリーズに勝る作品はないかと。抜きは「ドミナンス」かなぁ。でも、これは好みがわかれる。「SCHOOL GIRL」と「恋愛賛歌」はマンガを読んでいる人にこそ読んでほしい作品。エロマンガの中でも視点がまったく違うのでおもしろい。
 鳴子ハナハルはいうまでもないかと。全作読破済みでも、出来は至上。
 

新書部門

1、『非属の才能』 山田玲司 著
2、『食い逃げされてもバイトは雇うな』 山田真哉 著
3、『「食い逃げされてもバイトは雇うな」なんて大間違い』 山田真哉 著
4、『お金は銀行に預けるな 金融リテラシーの基本と実践』 勝間和代 著
5、『世界一身近な経済学入門』 門倉貴史 著
6、『調べる技術・書く技術』 野村進 著
7、『死体入門』 藤井司 著
8、『笑いの現場』 ラサール石井 著
9、『現代アートビジネス』 小山登美夫 著
10、『2ちゃんねるはなぜ潰れないのか?』 ひろゆき 著

 今年はたぶん、これまでの人生でいちばん新書を読んだ年。ほとんどの本を弾さんのブログからの推薦で読ませていただきました。ちなみに10作中6作が弾さん経由。経済系が多いのも今年の特徴か。
 才能系では「非属の才能」が一歩抜きん出ている。才能を磨く本はいろいろあれども、ここまで実践的に調査して書かれている本もほとんどない。経済系では2→3と読むのが十全。あとは、どういう本を求めているかにも掛かっているので、一概にはいえない。
 他にもいろいろ読んだなぁ。ごちそうさまでした。おもしろかった。
 
 来年もおもしろい本にたくさん出会えますように。