M-1をみたよ。
NON STYLE LIVE 2008 in 6大都市 ~ダメ男vsダテ男~ [DVD]
- 出版社/メーカー: よしもとミュージックエンタテインメント
- 発売日: 2009/01/14
- メディア: CD
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飯食ってたので、途中まではみられず。ナイツからみた。以下、感想。モンスターエンジンまでは明日みてから感想を追記する予定。
追記(12/22):したよん。モンスターエンジンまでと、ナイツに書き足し。
ダイアン
去年よかおもしろかったけど、前半の2分がもったいなかったなぁ。前半で客をつかんでたら、もう少し上までいったかもしれない。後半は抜群。出番順に泣かされたかたちかな。もうちっとあとならば、一番手加算を引いても中盤くらいには食い込んだでしょう。サンタクロースネタは後半かなり良かった。前半をいじって、ボケを増やしていれば、十分決勝も狙えた。もったいなかったかな。
笑い飯
笑い飯って感じのネタ。パロディ的な要素があったけど、個人的には響かず。笑い飯のこういうネタは過去にも散々みているから、どうしても点数がつけずらい。ハードルが高いってのもわかるんだけどなぁ。個人的には今年のM-1で最下位ですな。連覇とかいってたけど、笑い飯特有のビックマウスだろうなぁ。このままでは優勝も難しそう。
モンスターエンジン
かなりの変化球。まー、しゃべくり漫才が多かったから、しかたないかな。漫才の形からいってもそうだし、ネタの内容からいってもそう。好みがわかれるが、個人的にはそこまで好きじゃない感じ。もともとそういう映画が好きじゃないから、エイリアンのうにょうにょが想像できなかったのよなぁ。でも、ファイナリストも納得の出来ではあった。
ナイツ
ナイツはどれも鉄板の印象があるが、爆発力がなかった感じ。一本目については、ナイツから見始めたので、私のなかで比較的ハードルが高くなっていたこともあったかもしれないけど、レッドカーペットでみせるたたみかける笑いがなかったような印象を受けた。ひとつひとつのボケの制度が弱いような印象も受けた。ネタとしては完璧以上なんだけれども。お二人とも緊張していたような気もした。
両方のネタをもう一回みてみると、ボケの数の少なさはそんなに感じなかったけれど、ちと雑になっていたのかな。どちらにしても緊張はしていたんだと思う。あと大竹さんのいっていたヤホーで期待値を下げる部分がM-1だと通じなかったという部分もあるかもしれない。要するにM-1用のネタの練りが足りなかったのかなぁ。
U字工事
栃木ネタ。おそらくこの人たちの鉄板ネタなのでしょう。おもしろい。沖縄とかだとやりつくされている印象があるけど、関東で影の薄い県ネタはまだまだやりようがあるなぁ。茨城と栃木のネタとか新鮮でおもしろい。でもこういうネタだとこの人たちのおもしろさとネタのおもしろさが直結しないから、二本目のネタへの期待感が沸きにくいのよね。栃木がおもしろいのか、U字工事がおもしろいのかわからない。真ん中くらいも納得かと。
ザ・パンチ
死んで〜ネタ。U字工事と同じくこの人たちの鉄板なんだろうなぁ。だけど、U字工事にないものがある。だけど、U字工事にあったものがない。好対照といわないまでも、どちらものいいところがないと、上は狙いにくいだろうなぁ。点数は低めになっていたけれど、個人的にはおもしろかった。もっと上でもいいと思う。
NON STYLE
ここで何かが爆発したなぁ。テンポの速さと、ボケの応酬。ナイツとNON STYLEではナイツのがボケの数は多いんだろうけど、ひとつひとつの精度が違った。ナイツは細かいボケをかぶせていくスタイルだったのに対して、NON STYLEはナイツよりも少しだけ決定力があり、少しだけ強いボケをくらわしてきた。少しだけなんだけど、この差が大きかったように思う。
決勝にもいえるけど、これは舞台とか、タイミングが違えば、容易に変わるくらいの差だと思う。だけれども、M-1という場はNON STYLEに味方した。これはもう技量とかを超えた勢いとか、運みたいなものだと思う。
キングコング
これはNON STYLEのあとってのが災いしたなぁ。基本的にNON STYLEとキングコングの漫才のテンポは近いのよ。だから同じような流れのネタをやろうとすると、どうしても似たように思えてしまう。出る順が逆ならば逆になっていた可能性もあるし、コントっぽいネタをやればもう少し点数を稼げたんじゃないかと思う。ただ、ネタの精度も落ちていたような気もするし、逆だったとしてもNON STYLEのように優勝できてたかといえば疑問ではあるけれども。
オードリー
敗者復活。とりあえずタクシーで現場についてからずっとキャラを崩さない春日に拍手。あれだけのことをできる人はほとんどいないよ。それだけで、オードリーに拍手を贈りたいし、優勝をかっさらってもいいくらいのものだったと思う。
一本目は春日のキャラクタを前面に出しつつ、若林がツッコミながらネタを進めていく。まぁ、間違いなくオードリーの鉄板中の鉄板なんだろうなぁ。おそらく敗者復活でもこのネタをやったんでしょう。だけれども、それが二本目まで続かなかったのが、サンドウィッチマンとの差。二本目は明らかに弱かった。春日の存在感を一本目よりまったく出せてなかった。敗因はそれ一本のような気がする。それができてれば間違いなくオードリーの優勝だった。
オードリーはM-1云々以前にブレイクするでしょう。あれだけの大舞台にいきなり放り込まれて、ネタをやらされて、それでも完全にキャラクタを守り続ける芸人がヒットしないわけがない。来年が楽しみ。
総評
裏のMVPは矢口真里にあげたい。映るとしらけてしまう芸能人も多いなかで、彼女だけは常に笑っていたし、カメラに抜かれる回数も多かった。観客席に呼ばれる芸能人っていう役割をちゃんと果たしていたのは偉い。呼ばれても笑ってない奴とか、普通に楽しんでいるやつとかいるからなー。後者は悪いとは思わないけども、仕事しろとは思う。
審査員賞は上沼恵美子さんかな。「NON STYLEはフリートークがダメ」発言はNON STYLEが優勝する決定打になったかもしれない。まぁ、こういうと肩入れしてるとかいわれそうだけど、たまたまだろうからなぁ。これからNON STYLEがどうなるかだよなぁ。
個人のMVPをあげるなら、間違いなく春日だなぁ。あれだけキャラを崩さなかったのは素晴らしい。間違いなく来年は飛躍の年になるでしょう。あそこであれだけキャラを維持できるならば、かなり上のところを狙えるでしょう。
コンビとしてはNON STYLE、ネタとしてはオードリーの一本目がいちばんおもしろかった。オードリーは二本目に春日のキャラをもっと前面に出せていれば勝ててた。あの変化球だとちと弱い。おもしろいんだけどね。
なんか優勝したNON STYLEよりもオードリーのことばっか書いているけど、NON STYLEはおめでとうさん。明日からはちょっと待遇が変わると思うが、頑張っていただきたい。