ガチで初心者にオススメのBLをおいらが全力で紹介してやるぜ!
元ネタはおすすめのボーイズラブ (BL)作品を教えてください。 当方、コミ… - 人力検索はてな。
あまりにも質問と回答が掛け離れていて不憫だったので、回答してみる。よしながふみとかをわざわざだしてくるということは、BLレーベルの作品なんかを御所望かと(違ったらごめん)。
BLと一般作品の同性愛本は文化が違う。BLはBLの文化がある。ゲイ小説とBLが違うように。では、容赦なく一般人でも楽しめるであろうBLを紹介してやるぜ!
関連:俗・ガチで初心者にオススメのBLをおいらが全力で紹介してやるぜ! - junkplus tumblr hatena diary 出張所
「セブンデイズ」 宝井理人 著
セブンデイズ―MONDAY→THURSDAY (ミリオンコミックス 42 CRAFT SERIES 22)
- 作者: 橘紅緒,宝井理人
- 出版社/メーカー: 大洋図書
- 発売日: 2007/09/01
- メディア: コミック
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ある二人の一週間を描く。現在は週の前半を描いた巻だけが刊行されているのみ。まだまだ恋愛を意識しきれていない二人を描いた作品で、会話で距離を縮めていくだけで、それっぽい描写はほぼなし。どこかで着衣系BLと紹介されていたけれど、言い得て妙な表現。まだ週の前半を描いた作品で、これから後半が続巻で展開されていくのだけども、だからこそオススメしたい。
どっちかといえば、テイストはBLよりも百合に近い。デートして、しゃべって、いちゃいちゃして、日々の学校生活を謳歌しながら、恋愛も楽しむ。それだけで楽しい。それがただ一週間だけの恋愛であっても、それは大切なものである。恋愛の前半だけしかまだ描いてないから刺激的な表現はまったくないし、恋愛の機微をきちんと表現しているから、読み応えもばっちり。
おもしろければ続巻もよろしく! いつでるかわかんないけどね(泣。
『同級生』 中村明日美子 著
- 作者: 中村明日美子
- 出版社/メーカー: 茜新社
- 発売日: 2008/02/15
- メディア: コミック
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BLの地盤には少女マンガがあって、ある種の少女マンガを読みこんで、なおかつおもしろいと思う人ならば間違いなくおもしろいと思うはず。直球のBLでありながら、入りやすく、なおかつ読みやすい。歴戦のBL読みから、BL初心者までを唸らせる傑作。シンプルながらもハイレベル。読み応えは抜群。
最高傑作であって、なおかつ入口。BLに必要不可欠な要素が詰まっていて、作者のオリジナリティも存分に発揮されているから、初心者でも読みやすい。オノナツメとか、OPERA系やエロティクスF系が好きならば、まず間違いない。
『amato amaro』 basso 著
- 作者: basso
- 出版社/メーカー: 茜新社
- 発売日: 2007/06/29
- メディア: コミック
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だけど、作者自体が一般誌で活躍している作家だし、入門としてはかなり入りやすいのではないかと。特にある程度マンガを読みこんでいて、マンガ的な教養がある人ならば、ここから入るのも方法のひとつだと思う。
この人の作品はイタリア、スーツ、紳士と傾向が似ているので、とりあえず「GENTE」を読んでいただいて、好きな作品ならば読んでみるのはかなりいい判断だと思う。
「キスブルー」 木下けい子 著
- 作者: 木下けい子
- 出版社/メーカー: 大洋図書
- 発売日: 2006/04/01
- メディア: コミック
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ただでさえ青春まっしぐらで、ただただいとしい恋愛関係のなかで、届けたいけれども、届かない恋愛が描かれる。ノンケが友情を重視するために体を差し出すところはBLの王道だけに読み応えは十分。
もうちっとBLっぽくない作品ならば、『隣の彼』も読み応えがあってオススメなんだが、BL入門としてはこれくらい王道的な作品のほうがいいでしょう。本番描写はありです。
「恋の心に黒い羽」 ヤマシタトモコ 著
- 作者: ヤマシタトモコ
- 出版社/メーカー: ソフトライン 東京漫画社
- 発売日: 2008/01/17
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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ヤマシタトモコの作風はBLの流れとしてはメジャーとはいえない。だけれども作品としてはハイレベル。BLや同性愛という仕掛けを利用して、人間の心を描ききる。もちろん本番描写の行う。そこには受けも攻めも存在しないし、必要とあれば普通に女性も登場する。どちらも普通のBLではありえないことだ。それでも評価されているのはキャラクタの上手さと純粋に物語としてのレベルが高いから。
ヤマシタトモコの描く物語の多くはBLとしての読みもできる。だけれども、BLではない読みも可能。だからこそ、最後に純粋に作品として紹介したい。
「箱の中」 木原音瀬 著
- 作者: 木原音瀬,草間さかえ
- 出版社/メーカー: スコラマガジン(蒼竜社)
- 発売日: 2006/03/23
- メディア: 新書
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木原音瀬という小説家について話をしようか
実際に自分でも『箱の中』を読んでみたけれど、その実力の高さに驚いた。一般小説の小説家と比べたとしても劣らない。それどころか、これくらい丁寧に物語を描ける作家は数少ないくらい。派手さがないことが逆に作品のテイストと、展開の上手さをひきたてている。BLとしてのレベルが高いのもいうまでもなく、それだけでなくホラーやミステリの要素まで地味に混じっているから物凄い。
間違いなく実力のある作家。おもしろさについては、お墨付き。まぁ、純粋にBL小説を読みたいならば、読んで間違いないでしょう。
*1:意味が分かんない人は読まないほうがいいと思うので、説明はしない。何かは想像してくれ。